生き物図鑑インデックス Home デジラタ・ホーム
アンコウ

アンコウ科
学名:Lophiomus setigerus
分布:北海道以南の日本列島。インド洋、西部太平洋。

【解説】
キアンコウに似るが、舌の先端が灰黒色(キアンコウは白い)で、円形の黄色斑がある。胴部と尾部が頭長とは、ほぼ同じ長さ(キアンコウは頭長の方が短い)。英名は「アングラー・フィッシュ」で、疑似餌の付いたアンテナを使って、獲物の小魚などをおびき寄せて捕食する。
ヌルヌルした体で、体表には皮弁が発達している。このヌメリのためか、水族館などでも長期の飼育は難しく、なかなかその生きた姿を身近に観察する機会がない。
まな板の上では料理しにくい魚なので、「つるし切り」という、顎にカギをかけてぶら下げ、腹に水を入れてドッシリと安定させた状態でさばく。「あんこう鍋」は有名で、鍋物に適した食材であるが、近年乱獲のせいで、昔のような大型の個体は少なくなっている。

【映像のサマリー】
アンコウは普通深海に生息しているので、なかなか水中で遭遇するチャンスがない。しかし産卵期には、水深20〜30メートルの比較的浅い場所にも、出現することがある。
いつも海底の砂場に体を埋めているので、泳ぎ回っている映像は珍しい。尾ビレを振ってゆったりと泳ぐが、時には急上昇して、海面の海鳥を襲うこともあるらしい。

00:00〜 岩場の横の1尾
00:11〜 底を離れて泳ぎ出す→アップ

Copyright©2001 Tetsu Taguchi. All rights reserved.  / Copyright©2001 株式会社デジラタ . All rights reserved.