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クエ

ハタ科
学名:Epinephelus bruneus
分布:南日本〜南シナ海(日本海側は舳倉島以南)。

【解説】
温帯域に生息するハタで大型になる種類。例外的にダイバーに慣れてくる個体もあるが、通常は人を寄せ付けない。イカやタカベ等が好物で、これらの群の下には、よくクエの姿が見られる。若魚ほどはっきりした斜の帯が体側前部に見られるが、老成すると薄くなってしまう。
上記の様に興奮したときなどには濃淡が変化する。
クエ(別名モロコ)は大型の根付魚であるが、刺身、焼き魚、煮魚、鍋など、どんな料理にも合う美味な魚である。人気がありすぎたため、以前には生息していた磯からも乱獲によって姿を消してしまい、なかなか出会えない魚になりつつある。ひと昔前までは、ダイバーが頭から飲み込まれそうになったという大物の話もあったクエだが、最近では小型化してそれも夢の話になってしまった。

【映像のサマリー】
クエは潮通しの良い岩礁域に生息しているが、いつも同じ場所に陣取っている。その場所には、必ず数尾のホンソメワケベラが生息していて、クエが休憩している間に寄生虫等をクリーニングしている。
クエは比較的用心深い魚であるが、クリーナーにお掃除してもらっているときは、よほど気持ちが良いのか接近して観察できる。クエは鰓蓋(さいがい)を大きく開いたり、大きな口を開けてベラが入りやすくしたりするが、間違っても食べてしまうことはない。
興奮してクエの体色が変化して行く様子は、映像の始めのカットと比べると分かりやすい。(同一個体)

00:00〜 大型のクエとホンソメワケベラ
00:09〜 顎の下や鰓(えら)に付いた寄生虫をとる
00:34〜 口と鰓蓋を開けてベラを迎え入れるクエ
00:55〜 ベラを迎え入れるクエ
01:10〜 口の中まで侵入して掃除するホンソメワケベラ

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