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ヒラメ

ヒラメ科
学名:Paralichthys olivaceus
分布:沖縄を除く日本各地。千島列島〜朝鮮半島〜中国。

【解説】
産卵期の春には比較的浅場にも現れるが、普通成魚はやや深場に棲んでいる。
幼魚は始めは普通の魚のように左右に眼があるが、体長が10ミリメートルくらいから右の眼が左へ移動し、やがて底性生活を始める。底性魚なので見えにくいが、無眼側は全体に白い。
視覚が優れており、餌を求めて成魚は活発に水面近くまで遊泳し、カタクチイワシを始め、イカや小魚などを捕食する。重要食用魚なので、養殖や放流も盛んであるが、養殖個体では、飼料の関係か体の一部が反対色の黒褐色や白色のものが多く、潜水観察中にそうした個体に出会うことも増えている。
旬は冬で、刺身はもとより煮付けなどでも美味な高級魚(ただし産卵期は不味)。
成魚は80センチメートルくらいになるが、伊豆半島等では、稀にオヒョウかと思われるほど巨大な個体に出会って驚かされることもある。北海道ではテックイ、東北ではオオクチカレイ等の地方名がある。

【映像のサマリー】
ヒラメは、周囲の環境に合わせて、体色を変化させることができる。
岩と砂が入り混じった海底にいるとき、ヒラメの体色は斑模様であるが、泳ぎ始めるといったん体全体を暗色に変え、砂の上に移動してくると、少しずつ明色になり、次第に砂と同じような模様になる。
顔のアップ。目玉が動くのが分かる。肉食性なので大きく鋭い犬歯を持つ。
砂中に潜って目だけ出していることもあるが、こうして体を出していても見事なカムフラージュである。腹の方から見て、顔の位置が「左ヒラメに右カレイ」。尾ビレの中央は突出している。

00:00〜 岩と砂の所から泳ぎ出す→色変わり→着底
00:29〜 顔のアップ(目玉動く)
00:49〜 砂の上(全身)

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