【映像のサマリー】
アユが河川に遡上してくるのは南日本で3〜5月、北日本では5〜7月頃である。
活発な個体ほど成長が早く、縄張りを持つのも早い。若アユの群は、激流ともいえるくらい流れの速い流心に定位して、集団でコケを食む。
琵琶湖ではいつまでも群れで行動し、10センチメートル以下で成熟する集団があり、コアユと呼ばれる。こうした集団は他の湖でも見られる。
優位のアユは1メートル四方程度の縄張りを持ち、やすり状の歯のある唇を強く石に衝突させるようにして付着藻類を食むので、石に「はみあと」が残る。縄張りを持ったアユは、他のアユを激しく追い払うが、その習性を巧みに利用したのが「友釣り」である。
産卵期が近づくと、婚姻色に色づき始めた群は、少しずつ川を下り始め、中流〜下流域の産卵場所を目指す。アユの梁漁(やなりょう)は、この時期に行われる。
こうした梁をうまく通過し産卵場所に到着できた群は、集団で産卵するが、1尾のメスを数尾のオスが取り囲むパターンが多い。
00:00〜 半水面から水中(若アユの群)
00:22〜 若アユ群アップ
00:30〜 苔を食む若アユの群
00:41〜 苔を食む縄張りアユ1尾
00:57〜 アユの梁漁(栃木県荒川)
00:59〜 梁に入って跳ねるアユ
01:08〜 アユの産卵
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