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アユカケ(カマキリ)

カジカ科
学名:Cottus kazika
分布:日本固有種。茨城県、秋田県以南〜九州。

【解説】
福井県の九頭龍川では、天然記念物に指定されている。河川改修などで生息環境が破壊され、年々減少傾向にある。
成魚は真冬に流れに乗って海に下り、沿岸部で産卵する。海でふ化した仔魚は、成長すると河口に集まる。稚魚は少しずつ川を遡上するが、ダムや堰堤などが遡上のさまたげになるので、自然度の高い川でないと生きられない。
川の中流から下流で、大きな石が多くある川底を好む。アユカケは、川に棲むカジカの仲間では、北海道のエゾハナカジカをしのぐ大型種で、海の中型カジカと比べても見劣りしない大きさに成長する。
カジカの仲間なので、味は極上。北陸・金沢地方では「ゴリ料理」という郷土料理の材料にされる。

【映像のサマリー】
アユカケは石化けの名人と言われている。保護色なので、よほど接近しないとその存在に気がつかないくらいだ。
移動するときも石の間を縫うように泳ぐ。
鰓蓋(さいがい)の棘でアユをひっかけ、捕らえて食べるとの伝説的な話がある。4本ある棘の一番上の棘は大きく上向きにカーブしているので、その可能性もある。

00:00〜 岩場の1尾→泳ぎ出す
00:12〜 頭部のアップ
00:35〜 大きな岩の上→岩の陰に隠れる

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