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カジカ

カジカ科
学名:Cottus pollux
分布:日本固有種。北海道南部〜九州。

【解説】
河川陸封型(大卵型)と、両側回遊型(仔魚期を海又は湖で過ごす小卵型)が知られている。大卵型は河川の上流域に、小卵型は中〜下流域に生息する。外見的な両者の相違点は、一般的に小卵型の方が体は大きく、尾柄も小卵型の方が細長いことで区別できる。
産卵期は春で、大卵型の方が少々遅い時期となる。川底の石の下にオスが巣を作り、メスを誘い込んで石の下面に産卵させる。主食は水生昆虫。カジカの卵は渓流釣りの餌にも利用される。
北陸・金沢地方の郷土料理であるゴリ料理には、かつてアユカケが使われたが、最近はカジカを利用しているようだ。
「カジカが鳴く」という場合は、カジカガエルのことを指す。魚のカジカは鳴かない。

【映像のサマリー】
カジカは、山裾や山間部の渓流域の、冷たくてきれいな水に生息する魚である。そのひょうきんな風貌から、のろまな魚のように見えるが、よく観察すると、なかなか敏捷であり、環境に適応して暮らしていることが分かる。
映像の前者は一生河川で生活する陸封性のタイプ、後者が両側性で海や湖を往復するタイプ。

00:00〜 顔のアップ→ズーム引く
00:10〜 陸封型の1尾(素早く逃げる)
00:15〜 陸封型の1尾(頭→尾)
00:21〜 上半身のアップ(以下両側回遊型)
00:27〜 姿全体
00:30〜 岩の陰にいる1尾→出てきて→泳ぎ去る

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