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カラフトマス

サケ科サケ属
学名:Salmo (Oncorhynchus) gorbuscha
分布:主に根室海峡沿岸〜オホーツク海沿岸の河川へ遡上する。国外では北米〜朝鮮半島、北極海沿岸の河川に遡上する。

【解説】
カラフトマスは遠洋まで回遊することはなく、比較的沿岸を回遊する。すべて2年で成熟し産卵するので、1年ごとに豊漁となる魚として知られている。
カラフトマスは川の河口近くで産卵する魚で、川に対する依存度が低く、母川でない川へも、分散して回帰する傾向があるので、多くの川に分散することで種族の繁栄を保っている。
比較的早期に遡上して来る群は、銀白色のまま川へ侵入してくるが、後期群では河口に侵入したばかりの群であっても、濃い婚姻色に染まり、オスは驚くほど背中が盛り上がり、猛禽類を思わせる顔になる。メスはセッパリの姿にはならないので、成熟した個体では雌雄の差は歴然としている。
カラフトマスの稚魚には、サケやサクラマスのようなパーマークはない。

【映像のサマリー】
カラフトマスは道北から道東にかけて生息している。
夏に、知床半島周辺の海に潜ってみた。おびただしい数の銀白色のカラフトマスの群が、コンブの森の周辺に集まっていた。
母川の河口で、徐々に淡水に体を慣らした群は、産卵のため川へ遡上を開始する。
成熟したメスと、成熟してセッパリの姿になったオス。その体型の変化には、目を見張る。

00:00〜 コンブの上を泳ぐ沿岸の群
00:31〜 川へ遡上した大群
00:44〜 川へ遡上した大群(手前は婚姻色のメス)
00:53〜 川へ遡上した大群(手前は婚姻色のオス)
00:57〜 川へ遡上した大群(手前は婚姻色のオス)

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