トミヨ |
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トゲウオ科
学名:Pungitius pungitius sinensis
分布:福井県以北の本州日本海側と青森県。北海道の日本海側とオホーツク海側の河川。
【解説】
イバラトミヨと酷似している。北海道ではイバラトミヨと交雑している所が多い。
トミヨ属の仲間は、湧水の水源地にこじんまりと生息している場合が多いので、開発などでその水量が激減したりすると、子孫が途絶えてしまうこともある。
トミヨの仲間は2種4亜種がいるが、そのうち、ミナミトミヨは既に絶滅した。それ以外の4亜種のうち、ムサシトミヨ(埼玉県熊谷市指定の天然記念物)は保護されて、細々と命脈を保っている。残りのトミヨ、イバラトミヨ、エゾトミヨは北日本に広く分布している。
トミヨ属はいずれも水草の茎に小鳥の巣のような丸い巣を作ることで知られる。同じトゲウオ科でも、イトヨ属は砂泥底にすり鉢状のくぼみを作り、水草の繊維などで巣を作る。
福井県のトミヨは絶滅したと思われ、現在日本海側の分布域は石川県以北とされたが、地域の人々が手厚く保護することで、このように生息地が回復することもある。
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