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ニゴイ

コイ科
学名:Hemibarbus labeo barbus
分布:日本固有の亜種。本州〜四国。九州北西部。朝鮮半島、中国大陸ほか。

【解説】
全長40センチメートルを超える大型種。コイに似ているから「似鯉」というわけだが、体型的にはかなり異なる。野ゴイよりもさらに体高が低く、吻が長い。また、尾ビレの後縁は深く切れ込んでいる。
河川の中流から下流、湖に生息し、汚水にも強い。ユスリカ等底性の昆虫などを食べる。
産卵期は4〜7月。産卵は流心のごく浅い場所で行われ、オスとメスは共に並んで、思いきり弓なりにそりかえる。その際、オスは長い臀ビレでメスの体を巻くようにする。このスタイルは、オイカワやカワムツなどに似ている。臀ビレを丸めるのは、産み出された卵に確実に放精する知恵と考えられる。産卵の時の成熟したオスは、紫黒色の体色になり、頭部、胸ビレ、腹ビレなどに追星が現れる。
冬に塩焼きなどで食べると美味。

【映像のサマリー】
紀伊半島のダム湖へ流入する渓流。
ニゴイの大群が産卵のために集結していた(中層の小魚はカワムツ)。
大型のオス。動かないでカメラを構えていると、少しずつ接近してくる。
オスのアップ。吻に追星が出ている。
メスのアップ。吻の追星はない。
流れの速い産卵場所へ到着した群。産卵行動は梅雨の頃が最盛期となる。

00:00〜 産卵遡上群(上はカワムツ)
00:10〜 追星の出たオス
00:26〜 追星の出たオスのアップ
00:44〜 メスのアップ
00:53〜 急流の中の群

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