ニジマス |
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サケ科サケ属
学名:Salmo (Oncorhynchus) mykiss
分布:1877年よりアメリカから移入され、全国の山上湖や渓流に放流され、一部が野生化している。
【解説】
ニジマスの名の由来は、英名のrainbow trout。産卵期は春。湖の流入河川に遡上して産卵するが、北海道以外では、自然繁殖している所はない。
原産地の北米大陸西部とカムチャッカ半島の湖沼、河川では降海してスチールヘッドトラウトになる種であるが、日本では降海するものは少ない。
養殖向きに改良されたドナルドソン型は、成長が早く、1メートル近い巨魚になるものさえいる。寄生虫などの関係で、普通生では食べないが、湧水の池で飼育したものは、刺身でも食べられる。養殖は各地で盛んに行われており、スーパーに並ぶ小型のマスは本種が多い。
野生化したニジマスは、鈎掛かりすると尾ビレで水面に立ち上がってファイトするので、釣人に人気がある。釣り堀のマスもニジマスが多い。
小型のものは陸生・水生昆虫や小動物を食べるが、大型になると魚食性が強くなり、湖では主にワカサギなどを飽食する。
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