【映像のサマリー】
天然のイワナは今や幻と言われる時代になった。一部の河川では、産卵期を禁漁期間としたり、禁漁区や人工の産卵床を設けたりと、手厚い保護をしている。イワナ属の仲間は産卵後も死ぬことはなく毎年産卵行動に参加する。
用心深いと言われる保護色のイワナだが、雑木林の間からその産卵行動をそっと覗いてみると、メスが尾ビレを使って大胆に産卵床を掘る様子が観察できる。
産卵する場所は、背ビレが出るような浅い水流のある場所が選ばれるが、メスが大きな尾ビレで掘り進むうちに、深いすり鉢状の窪みとなる。
オスは産卵するメスの腹部に何度も体をすり寄せるようにして小刻みに震え、産卵を促す。そして放卵の一瞬に横に並んで放精する。
00:00〜 産卵行動(上から)
00:19〜 産卵行動(水中)
01:06〜 産卵床のペア(掘るメスと産卵を促すオス)
|