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ヒメマス

サケ科サケ属
学名:Salmo (Oncorhynchus) nerka nerka
分布:阿寒湖、チミケップ湖(網走川支流の上流)に自然分布。現在は支笏湖、洞爺湖、十和田湖や中禅寺湖などに移植され定着している。海外でもカムチャッカ半島ほかに自然分布し、各地の湖に移植されている。

【解説】
銀白色のヒメマスは、沖合いを回遊していて、なかなか出会えないが、夜間は岸よりのやや深い所(水深10〜15メートル)に分散して眠るので、夜間に山上湖で潜ると、まれに遭遇できる。
国内の湖では、9月中旬から10月上旬に産卵のため、湖岸に集結してくる。流入する河川がある場合は、その河川に遡上して産卵するが、その流れが極端に浅く細い場合は、湖岸の浅瀬で産卵する。
サケの仲間では美味な種類で、刺身、塩焼き、フライなどで賞味される。
ベニザケ(ヒメマスの降海型)は、国内では自然分布していないが、択捉島の得茂別(ウルモベツ)湖にはベニザケが遡上する。国内では、ヒメマスからベニザケを増やそうという試みで、安平川、西別川、釧路川などで毎年放流が続けられている。

【映像のサマリー】
ヒメマスの故郷とされる、北海道阿寒町にある湖。
秋になると、婚姻色のヒメマスの群が、産卵のため湖の岸に集まってくる。なぜか圧倒的にオスが多い。
産卵しようとする1尾のメスを、多数のオスがだんごになって追い回している。産卵の瞬間の直後、群がパッと散る。
少し離れた所の浅瀬では、一組のペアが産卵場所を探している。
産卵床で産卵するペア。近くに別のオスがいると、産卵が妨害されることもある。

00:00〜 湖の群(婚姻色)
00:10〜 団体で産卵行動
00:20〜 産卵場所のペア
00:31〜 産卵行動中のペア

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