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ミヤベイワナ(オショロコマ亜種)

サケ科イワナ属
学名:Salvelinus maluma miyabei
分布:然別湖とその流入河川。

【解説】
オショロコマの亜種で、鰓耙数(さいはすう)がオショロコマより5本程度多い。20〜25センチメートルくらいまでの個体では、オショロコマと外見的な違いはないが、降湖した個体では背中の虫食い模様も顕著になり、特にオスでは体高が高くなり、サケのように鼻曲がりの姿になる。さらに婚姻色で、頭部から背にかけては黒っぽくなり、朱点も鮮やかになる。
然別湖は北海道で最も標高の高い所にある湖なので、産卵の最盛期には渓が雪に閉ざされるため、今日まで子孫を維持してこられてたのであろう。また、地元もふ化放流事業に力を入れて増殖をはかってきた経緯がある。現在では資源も十分に回復してきたので、数年間禁漁にされていた湖の釣りも解禁されている。

【映像のサマリー】
毎年秋になると、然別湖のミヤベイワナは、流入河川のヤンベツ川に、産卵のため遡上してくる。
湖でワカサギなどを飽食して、大型に成長した遡上群。
東大雪の山々に雪が降り始める頃、湧水の染み込む砂利底で、産卵行動をするミヤベイワナのペア。

00:00〜 婚姻色の個体と遡上群
00:14〜 1尾のアップ→ズーム引いて群
00:51〜 別の遡上群
01:00〜 産卵行動(産卵床を掘るメスと産卵を促すオス)

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