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ヤマメ

サケ科サケ属
学名:Salmo (Oncorhynchus ) masou masou
分布:北海道から九州。放流により屋久島等。

【解説】
陸封型のヤマメは河川で一生を過ごすが、降海型のヤマメは降海して、やがてサクラマスになる。降海するヤマメの割合は北方ほど高く、北海道では、オスの一部とメスの大部分が降海する。
幼魚では、7〜10個のパーマーク(サケ科幼魚の斑紋)が並ぶ。体型はアマゴに似るが、アマゴのような朱点はない。陸封型では、成熟した産卵期のオスは黒みを増し朱紅色のまだら模様が現れる。しかし地域変異や個体差も大きく、メスの方が雄より黒い個体であることも少なくない。
北海道ではオスのサクラマスがメスに比べて少ないためか、河川に残留したヤマメとサクラマスがペアとなり、産卵行動をすることも多い。この際、サクラマスのメスは体の小さいヤマメのオスに対して追い払うなどの敵対行為をしないが、サクラマスのオスはヤマメのオスを激しく追い払う。

【映像のサマリー】
北海道の小河川。上流の渓流域の淵に潜って見ると、数尾のヤマメが餌を追っていた。良い場所に陣取った個体は、流れの中で定位して、流れて来る餌を追う。
大型の一尾。渓流の女王という名にふさわしい美魚である。
降海してサクラマスに変身しようという銀白色の一群が、河口近くに集合している(1尾がライズした瞬間もあり)。
銀毛の1尾のアップ。

00:00〜 淵で餌を追うヤマメ
00:21〜 流れに定位する1尾
00:38〜 大型の個体1尾のアップ
00:48〜 降海型の小群(ライズする一尾)
00:59〜 降海型の1尾のアップ(くわえたもの吐き出す)

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