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5月30日に開幕する「FIFAコンフェデレーションズカップ 2001 KOREA/JAPAN」は、各大陸のチャンピオンである8ヶ国が参加するトーナメントです。開催地は韓国・日本ですから、来年のワールドカップの前哨戦ともいえる、興味深い試合です。いわば「プレ・ワールドカップ」として、見てみるとおもしろいでしょう。日本は、昨年開催されたアジアカップで優勝しているので、「アジアチャンピオン」として参加します。

さて、日本はカナダ、カメルーン、ブラジルの順にグループリーグを戦います。上位2チームが次のラウンド(決勝トーナメント)に勝ち進むことができます。アジアの国々には優勢に試合運びのできる日本ですが、世界の強豪相手では苦戦が強いられます。カナダには、確実に勝利してみせて欲しいものです。カナダもけっして楽な相手ではありませんが、開催地は日本。ホームで戦うのですから、負けは許されません。
 
カメルーン、ブラジルは、言うまでもなく世界のトップクラスです。カメルーンは昨年のシドニー・オリンピックで、金メダルを獲得しているほどの強豪。それでも、ホームで戦うのですから、勝ち点をもぎ取る戦いを見せて欲しいものだと思います。 

それでは「FIFAコンフェデレーションズカップ 2001 KOREA/JAPAN」の、日本代表の戦いの見どころはどこでしょうか。勝敗はもちろんですが、得点力不足を問題視される中で、日本代表のフォワードのレギュラーは誰なのか、世界の鉄壁のディフェンスから誰がゴールをあげるかはとても注目されるでしょう。押され気味の試合展開の中で、どのような速攻を見せてくれるのか、という点もあります。専門家やサポーターからは、日本らしい攻めの形を見たいという強い期待もあるようです。

いろいろ注目点はありますが、私はちょっと視点を変えて、こんな点を見どころとして挙げてみたいと思います。
サッカーは、ボールを持つと、相手選手が1人、2人と激しいプレッシャーをかけてきます。日本の選手は、そのプレッシャーにおされて簡単にボールを奪われたり、ビビッて味方選手にボールをさっさと預けてしまうことがよく見られます。でも、それでは世界の強豪に勝つことは無理です。
今の日本には、相手がプレッシャーをかけてきても、負けずにボールをキープできる選手が、中田英寿1人しかいません。あと3人、いや2人でもいい、ボールをキープできる選手が、中田英寿以外に現れるかどうか。そこを、私は見たいと思います。それが相変わらず中田英寿1人しかいなければ、来年のワールドカップは、世界に恥ずかしい姿を見せてしまうことになるし、日本国民の皆さんにもたいへんな失望と怒り(嘲り?)を与えてしまうでしょう。
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