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コンフェデレーションズカップで中断していたJリーグが6月16日から再開されます。Jリーグは、1部である「J1」と、2部である「J2」があることはご承知のとおりです。また、J2の下部には「JFL」というリーグがあり、新たにJリーグに参戦しようというクラブチームは、JFLで好成績をおさめることが必要になります(JFLの下部には地域リーグ、都道府県リーグ…という構造になっています)。

さて、J1の方は、1st Stageと2nd Stageの「2期制」で優勝を争います。それぞれのStageの優勝チームが12月にホーム&アウェイの「チャンピオンシップ」を戦い、「年間チャンピオン」を決定するという方式です。
実は、この方式については当初より議論が多く、サッカーファンからはあまり歓迎の声が聞かれません。なぜなら、やはり「リーグ戦」の「チャンピオン」というのは、年間を通して全チームとホーム&アウェイを戦い抜き、それによって優勝チームを決定するのが、「正しい」「リーグチャンピオンの決め方」であるはずだからです。もちろん、世界標準ではそうされています。長丁場を戦い抜くことによって、真の実力レースになります。だから、トーナメント制(勝ち抜き制)よりもリーグ戦の方が実力勝負になる、と言われているのです。つまりは、日本のJ1の方式は、世界標準から見るとちょっと変則的、ということになります。

Jリーグには、「リーグ戦」とは別に「カップ戦」があります。6月13日と20日にホーム&アウェイで2回戦が行われる「ヤマザキナビスコカップ」がそれです。ややこしいですね。
「ヤマザキナビスコカップ」の方は、J1とJ2の全チーム(計28チーム)が参加し、トーナメント制(勝ち抜き制)によって優勝を争います。8月8日と8月22日にクォーターファイナル(準々決勝)、9月26日と10月10日にセミファイナル(準決勝)をいずれもホーム&アウェイで行い、ファイナル(決勝)のみ1発勝負で10月27日に行います。こちらはリーグ戦と違ってトーナメント制ですから、また違った面白さがあります。他のスポーツでも、トーナメントはトーナメントで、面白い所がありますよね。でも、やっぱりややこしいですよね。
まあ、リーグ戦とカップ戦(トーナメント戦)が並行して進行していくのは、これも世界標準ですので、ややこしいですけど、両方とも気にしてみて下さい。

さて、ここで1つ問題です。
「リーグ戦」と「カップ戦」では、どっちが権威があると思いますか? 「リーグ戦のチャンピオン」と「カップ戦のチャンピオン」では、どっちが賞賛されると思いますか? もうおわかりですよね、答えは「リーグ戦」の方です。

ややこしくしたついでに、もうちょっとややこしくしましょう。
実は、日本のサッカーには、もう1つ大きな大会があるのです。ホーム&アウェイではなく、全て完全1発勝負のトーナメント「天皇杯全日本サッカー選手権大会」がそれです。毎年、元旦(1月1日)にファイナルを行っている、アレです。これはJリーグのチームでなくても参加できます。つまり、プロもアマも関係ない、オープン選手権なのです。1年間かけて全国各地で予選を行って12月にJリーグのチームも登場してきて本大会(全国大会)が行われるという次第です。貴方の街・地域でも、実は地区予選が行われているのですよ。

だいぶん回り道してしまいました。
J1リーグ・1st Stageですが、残すところはあと5試合です。ここまでジュビロ磐田が独走してきました。何しろ、現在2位の清水エスパルスに勝点で8ポイントも差をつけているのですから、普通に考えれば、1st Stageの優勝はジュビロで決まり、かもしれませんね。ただ、明らかに調子が落ちてきているようなので、まだまだわかりません。例えばエスパルスが残り試合を全部勝って、ジュビロが3敗したら、勝点は追いついてしまうのですから。だから、まだチャンスがないわけではありません。

それと、1st Stage終了後に海外のクラブチームに移籍していく可能性のある選手たちについては、しばらくの見納めになりますから、気にかけてみたいですよね。
具体的には誰かって? いや〜、それは私には何とも言えません。小野伸二(浦和レッズ)や稲本潤一(ガンバ大阪)には具体的なオファーがあるらしいということは既に書きましたが、名波浩や高原直泰(ジュビロ磐田)、中田浩二や小笠原満男(鹿島アントラーズ)、中村俊輔や川口能活(横浜F・マリノス)の海外進出はどうなるのでしょうか。興味津々です。
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