2006年08月23日(水曜日)
 特に、ご自身がこちらに持って来た話がうまく行かなかったりした場合、しかも非常に脆弱な話というか、どこから見ても固まってもいない話(もっと言えば、いい加減な話)を人に振っておいて案の定それがモノにならなかった場合に「相性が悪いのかな」などと言われては、たまったものじゃない。その間、ご本人はなんら調整もせず…雲行きが怪しいのに仕切ろうともしない…そもそも、一体何の相性なのだ? 誰と誰の相性なのだ?
 そういう話をなぜ振ってくるか…ご自分には面倒だから? 儲けが少ないから? あるいは仕切れないから? それとも、こちらに(仕事を回してやったという)恩でも売っておきたいとでもいうのか? こちらと「いい関係」を持っておきたいというのは間違いなくあるだろうが。
 それならば余計に、肝心な部分は出てきて調整しなければならない。雲行きが怪しいのだから。そうしないと、こちらに対してだけではなく、いろんな方面に自分のみっともない所を見せてしまうことになると思わないのだろうか。いろんな人に迷惑をかけると思わないのだろうか。
 そうして案の定、仕事が決まらない、形にならない…それでもって「相性」発言だ。
 相性? まるでこっちが形にできなかったのが悪いような、モノにできなかったこっちが悪いような、そんな言い方は止めていただきたいものだ。それくらい「いい加減な話」を人に振っておいて、世間に撒いておいて、ご本人は何にも感じていないのだろうな。何にも感じないのだろうな。おめでたいことだ。
2006年08月22日(火曜日)
 クロスメディアという言葉、私はとっても好きだし、クロスメディアを駆使することは自分の武器の一つだとも思っている。
 ところが、ふと気がついてみると、自分自身がクロスメディアを駆使するプランやメソッドをこの5年くらいの間に考えついたり実行したりできたことって、ほとんど無いような気がする。それは自分の創意工夫がどこかで不十分だったということだと思うが、もう一方で、東京界隈ではクロスメディアなどということを提起する機会が実はあんまり無い感じがするのだ。このようなメディアが複雑多岐に渡ってきた中で、むしろ逆に。
 どうも東京界隈ではイベントちっくなのが多くなったことと多少関係あるだろうか。ともかく、人を集めて一過性…というのは非常に多い。それがメディア? コンテンツ? …というようなものが。今日の文化やメディアにおける虚構の世界というかバブルの世界というか、そういう風になってしまった今日の時代を象徴してるかもしれない。
 それは今後ますます強くなっていくように思われる。メディア創りとか、メディアの創造とか、本来のコンテンツとか、そういうのがどんどんかけ離れていくような気がする。どんどんそんな風に時代が進んで行ってしまう。
2006年08月21日(月曜日)
 プロ野球のゴールデンタイムの年間視聴率が、遂に1ケタ台に突入した。先週末で。
 まさに歴史的な年だ。
 しかし呆気なかった。ホントあっさりと到達してしまうのだから。
2006年08月17日(木曜日)
 人にはそれぞれ社会における「役割」というものがあろう。なかでも一部の人間には、たとえ本人が高収入でなかろうが、その人間の経営する会社の売上が多くなかろうが、そんなことは全く関係なく、社会の中で果たさなければならない役割や機能というものがあると確信できるようになってきた。
 そうした、人間社会の中で果たさなければならない役割や機能を課せられている人間は、ごく一部の人間。その存在そのものが、人間社会の中で何がしかの重要な意味や存在となったり触媒となったりする。いつ、いかなる時でも、そういう自覚を持ち続けなくてはならない。
 「誇り」ではない「自覚」だと思う。
2006年08月16日(水曜日)
 高校野球を見ていると、野球はプロ野球なんかよりも高校野球の方がずっと面白い。ただ、9イニング見ようとは思わない。3イニングくらい見れば十分。
 それと、野球は「ゲーム」だということだ。正味のところゲーム。
2006年08月13日(日曜日)
 今年はプロ野球の地上波TV中継において「歴史的な年」だ。しかも、結果的に「歴史的な年」になったのではなくて、当初より「歴史的な年」だった、というわけだ。
 昨年のゴールデンタイム中継を維持できない視聴率の結果によって、今年は某球団の試合の放映権料が1億円もしくはそれ以上と言われていたのに推定7500万円に大暴落。加えて、土曜日・日曜日は試合があっても(全てではないが)ゴールデンタイムから撤退。さらには、ウイークデイにゴールデンタイムに試合があっても、どこも中継しないという大激震…すなわち買い手が全くつかなかったというわけだ。したがって、毎月の地上波TV中継をカレンダー化してみると試合があるのに中継予定の入っていない“歯抜け”があちこちに。そんなこと、長い長いTVの歴史の上で考えられなかったこと。
 これだけでも十分「歴史的な年」なのに、実はこの1週間もの間、夏休みなのにもかかわらずゴールデンタイムでの地上波TV中継が全くなかった。もちろん、試合は毎日あるのに。
 年間視聴率も2ケタを切って1ケタ台突入は目前。既にカウントダウン状態。我々は、大きな歴史の転換点を目撃しようとしている。
2006年08月12日(土曜日)
 クラブであれ何であれ、日本の守備ラインは本当に下手くそ。最近観た幾つかの試合でも、3バックがやられまくり。サイドの深い位置まで侵入して折り返せば、日本の選手たちの3バックは簡単に振られてしまって、しかも律儀にセットで振られるものだからずれた後にはポッカリとスペースが空いている。ここに逆サイドから走り込めばゴール。
 さらに効果的なのは、サイドの深い位置からマイナスに折り返して、それを2列めの選手が合わせる方法。日本のチームは、中盤底の選手の戻りながらの守備が下手だ。国際レベルでは、戻りながら(自軍のゴールに向かって走りながら)の見事なボール奪取やインターセプトをやってのけるのに。これは感覚なのではないか。
ともかく、なんでまた日本の最終ラインの選手たちはあんなに愚直にセットで動くのか。きっと若い頃(ティ−ンエイジの頃)にそう叩き込まれてるんだろうな。勝手に形を崩すなって。こっちの方は指導の問題じゃないか。
2006年08月06日(日曜日)
 昨年6月の日本公演でEngelbertはアンコールで“My Way”を歌ったが、ステージで“My Way”歌っている映像を発見。今年の4月ステージらしい。
 “My Way”という曲が好きかどうかは別として(日本ではオジンの歌として非常にイメージが良くないが、アメリカなどではたいへんにrespectableな歌なのだが。)昨年6月のステージが思い出され、何度も何度も見てなかなかに感じ入ってしまう。サビの部分が、日本公演ではさらにもう1つ音を上げてシャウトしていたのだが、この映像では普通に(譜面どおりに)下げていたのがほんの少しだけ残念ではあったが。日本公演では、それくらいサビも素晴らしかった。今、音を聴いても鳥肌が立つくらいだ。
 しかし、見れば見るほど本当に晩年のELVISに似ている。シャウトの仕方、身体の動かし方(太り方も)…もっとも、今のEngelbertは70歳になろうとしているところ。42歳のELVISが一体どうだったか、ということにもなるのだが。この映像の投稿者がコメントの中で、ELVISが生きてたらこんな感じじゃないのかな、といったことを書いていたが、そのとおりだ。
 Engelbertはロマンティックなだけのバラードシンガーではなく、アメリカに活動拠点を移してどんどんグレイトシンガーとしてグレイトパフォーマーとして変貌というか脱皮というか(成長といっては失礼だろう。)本当に大きくなっていったね。現代最高のシンガー、ヴォーカリストであり、現代最高の声の持ち主だと思う。ある意味でTom Jonesよりも。Tom Jonesはちょっと違うところにいるような気がする。Tom Jonesはコンテンポラリー型であり、チャレンジ系・創造系だから。もちろんEngelbertにはチャレンジや創造がないというわけではないよ。Engelbertもアルバムを発表するごとに常に新しいテーマとモチーフに取り組んでいる。Engelbertを好意的に聴く人にも、それがなかなかわかりづらいようだが。(だが、そういう人までもがEngelbertをロマンティックシンガーと片づけてしまうのはイケナイと思う。)EngelbertとTom Jonesとは発するベクトルが異なるわけだ。
2006年08月03日(木曜日)
 東アジアの3ヶ国のリーグチャンピオンで争うA3も、なんでこの時期に開催すんの?ではあるのだが、昨日の2試合ともなかなか面白かった。
 ところが、このA3にガンバ大阪とジェフ千葉が出場する関係か、J1リーグは今週末もまた中断だ。ワールドカップの長〜い中断から再開されて1ヶ月も経たないところでの再度の中断は、はっきり言って興醒め。
 この2チームがこの暑い時期にA3で3試合戦うのだから、他のチームはその間リーグ戦を行えばよいじゃないか。その方が、日程的に1試合分消化の少ないチームが出る(そしてその帳尻をどこかで合わせなければならなくなる)とは言え、よほど平等だと思うのだが。
2006年07月31日(月曜日)
 野球というのはチームの勝利のために戦うはず。なのに日本では、個人成績のみに一喜一憂する風潮が根強くて困る。どんなに個人成績が良くても、チームがぶっきぎりの最下位では意味ないではないか。
 常々そう思っていたら、あるアジアの国の選手がホームランを打ったにもかかわらず負けてしまった試合後のコメントで、巻けたらヒットの価値がない、と言ったそうだ。
 なんだ、よくわかっているじゃないか。日本の選手なんかよりも、日本のメディアや庶民なんかよりも、ずっとベースボールのことがわかっているじゃないか。どうも日本人だけがわかっていないみたいだ。

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