2001 Autumn-Winter

2001年12月31日(月曜日)
 今年最後の「おつとめ」は、猪木軍 VS K-1軍の対抗戦の現場レポート(11月7日の日本代表 VS イタリア代表の国際Aマッチに続く、現場レポートの第2弾)だ。
2001年12月27日(木曜日)
 日本のJリーグのクラブの戦力強化と経営方針は、いまだに根本的に間違っている。
 戦力強化は、相変わらず、他チームの、ある程度計算ができる選手(=それは、戦力外になった選手だったり、ピークを過ぎた選手である場合が多い。)を、移籍金を支払って獲得することが中心だ。ユース・レベルからの底上げは、ほんの僅かに過ぎない。これでは、経営を圧迫するばかりか、たとえ今は乗り切れても、2年後、3年後のチームづくりが危うい。そんな事例は、既に幾つか学習したであろうに。そして、さらに経営的に苦しくなる。
 ユース・レベルから有望な選手を育成し、その選手を他チームへ移籍させて移籍金を得る、というのが、世界共通の、本来的な、由緒正しい経営手法だ。まずは、それが、いまだに確立されていないどころか、認識されていないことが、大きな課題だろう。
2001年12月26日(水曜日)
 Whitney Houstonの母であるCissy Houstonがソロで歌っている楽曲が収録されているボックスセットのパブを目にして、一瞬、購買欲が湧き上がったのであった。
 Cissy Houstonは、実は、最後までELVISのバッキングヴォーカルを務めたゴスペルグループ、The Sweet Inspirationsのメンバーの1人で、1969年8月の1ヶ月間にわたるELVISのステージ・カムバックの際には、クレジットされているのだった。だが、1970年2月のELVISのステージ・カムバック後2度めのライブ・アピアランスには、既にその名前は見当たらない。
2001年12月25日(火曜日)
 K-1の石井館長が、日本のマスコミ(この場合は、格闘技マスコミのこと。)を、結局はプロレス・マスコミのまま進化していない、と論じているのを目にした。なかなか良い指摘だと思う。
 石井館長は格闘技マスコミに限定して言及したけれども、そうした傾向は、スポーツ・マスコミ、ひいてはマスコミ全体に当てはまることだ。
 特に、スポーツ・マスコミについては、明らかに、石井館長が格闘技マスコミについて指摘したのと同様の、停滞、未成長、思考放棄、努力不足、認識欠如が存在する。
2001年12月23日(日曜日)
 中田英寿の所属するパルマだが、正直言って、とんでもなく「どん底」だ。立て直しどころか、どんどん酷くなっている。セリエB降格の可能性も、かなり高い。力のあるチームであれ、戦力が少々貧弱なチームであれ、ここまで酷いチーム状態には、ちょっとお目にかかれない。
 これまで、あまりに酷い試合内容なのでパルマ戦のTVをほとんど見ていなかった(見ていられなかった)が、今週辺りからは逆に、「一体これからどうして行くんだろう」「どうなって行くんだろう」と、ある種、自虐的な関心が高まってきた。
2001年12月22日(土曜日)
 プロのフットボールクラブ(サッカーチーム)の社長が、わざわざ公式Webページで、天皇杯全日本選手権のホームスタジアムでのチケット売れ行きが悪い、この大会は低迷した(J2降格危機に見舞われた)1年を払拭する特別なもので、是非サポーター・ファンにはスタジアムへ集まって欲しい...というようなアピールをしているのを、目にしていた。
 それほど社長がアピールしても、試合結果と内容は一体どうだったというのだろう。お寒いこと、この上ない。
 社長さんも、少しはフットボールの勉強をした方が良いだろう。その上で、アピールをした方が良いだろう。
 残念なのは、その試合が終わった後、社長から何のコメントも発表されていないことだ。
 それほどまでのアピールをしたのに、みっともない試合をしてしまったことへの謝罪と、寒い中、スタジアムに足を運んでくれたサポーター・ファンへの謝意を表明すべきではないのか。
 選手にプロフェッショナル・イズムが欠如しているのと同様、プロ・フットボールクラブであると同時に会社法人である組織の経営者にも、プロフェッショナル・イズムが欠如しているようだ。
2001年12月11日(火曜日)
 K-1グランプリだが、今年の決勝大会のファイナルに関して言えば、延長1Rめで判定決着がついた瞬間、放送席で、石井館長を含めて少なくとも2人、「仕方ない」という言葉が咄嗟に口をついて出てしまったことを、聞き逃さなかった。
 トーナメントのドローから既に読めてはいたが、フランシスコ・フィリオに優勝して欲しかったわけだということが、なお一層明快に伝わってきた。
2001年12月10日(月曜日)
 ELVISのライブ・ステージの音源は、オリジナルソースからリマスタリングされて再リリースされる場合がある。
 1973年1月14日の、世界衛星中継“Aloha From Hawaii”もリマスタリングされて音源がクリアになっているのだが、ELVISが、このステージでのハイライトとして渾身のパフォーマンスを見せる“American Trilogy”にて、Glory、glory、Hallelujah...という部分で、バッキング・ヴォーカルのソプラノのKathy Westmorelandがハモる部分に、あらためてゾクゾクとし、感じ入ってしまった。
2001年12月06日(木曜日)
 K-1の石井館長が、将来はサッカーのワールドカップのように国別対抗戦にしたい、というような構想を以前から語っているが、その発想は、もっともだと思う。また、よく見ているな、と思う。
2001年12月05日(水曜日)
 アニメーションという表現方法は、素晴らしい手法の一つだ。私も、アニメーション作品にインスパイアされたり、感動を与えてもらった経験が数多くある。
 しかし、アニメーション作品をめぐって、時として違和感を感じる場合もある。
 それはあくまでも、コンテンツを作る側の話であるが、何でもかんでもアニメーションにしてしまおうとするのは、いかがなものだろう。
 もう1つ、あまりに独り善がりな荒唐無稽な話や、ある種(あえて言えば。)病的な妄想や空想を、アニメーションを利用して描こうとするのは、いかがなものだろう。

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