2002 Autumn-Winter

2002年12月31日(火曜日)
 今年のワールドカップを楽しんだという、30歳代の方の投稿を拝見した。とても素晴らしい文章だったのだが、少し引っ掛かったのが、日本では特に若者が熱狂していて...サッカーはロックンロール、プロ野球や相撲は演歌...というあたり。
 それはちょっと違うのではないかな。
 フットボールはいわばロック、などと簡単に片づけられるものではない。

 街中で、ディスコ調にアレンジされアップテンポに仕立てられた“It's Not Unusual”が耳に入り、思わず立ち止まって耳を傾ける。
 どうやらヴォーカルはTom Jonesのソックリさんのようだった。
2002年12月29日(日曜日)
 Tom Jonesのライブビデオを堪能した。
 もう60歳を過ぎているTom Jones。そのパフォーマンスは、まさにミラクルだ。
 そして、バックに積極的に若いミュージシャンたちを起用することにも感心する。若いミュージシャンたちも、Tom Jonesとともに演奏することで、新しいものを吸収し学び、さらに成長していく。
 私も彼のような年齢になった時、そうありたいものだ。
2002年12月28日(土曜日)
 キックボクシングの新日本キックボクシング協会の伊原会長が、タイのラジャダムナン・スタジアムのリングから颯爽とトップロープ越しに、リング下に飛び下りたシーンをTVで見た。
 とても中年とは思えない軽やかな身のこなしに、感心した。
2002年12月24日(火曜日)
 今だに折に触れてくすぶるワールドカップの「誤審」問題。
 私もワールドカップ終了直後にある連載に書いたように、あれは誤審という性格のものではない。
 サッカーファンの集まってくるインターネットの掲示板でも「誤審」としか表現されなくて、誤審と書いてしまうと議論が間違った方向に行っちゃうんだけどな、とずっと思っていたら、年の暮れになって、やっとこの点をスッキリさせてくれた書き込みを見つけた。
 いわく...あれは「偏審」...誤審、誤審と騒ぐから本質からずれてしまう...だから他の誤審と同じレベルで語られてしまう...これほど一国に偏った判定はない...ゆえに意図が感じられ諸外国は評価していないのだ...といった論旨だ。
 全くそのとおり。
2002年12月23日(月曜日)
 Jリーグのクラブの中にはまだ親会社からの支援を受けているチームが多いなどと、新聞等が相変わらず書いているが、プロ野球のチームが50億円も60億円もの支援を受けていることに全く触れないのは、アンフェアではないか。
2002年12月18日(水曜日)
 JAWOC(ワールドカップ日本組織委員会)の黒字は、60億円なんてもんじゃなくて73億円もあったどころか、何と130億円もあったそうではないか。
 もっと有効な予算の使い方があっただろうに。つくづくそう思う。
2002年12月15日(日曜日)
 高原直泰のドイツのハンブルガーSVへの移籍が決まりそうだが、天皇杯全日本選手権の試合をTVで見ていて、もちろん軽くやっていたのはわかるけれども、それを差し引いても、大丈夫なのだろうかと思ってしまった。
2002年12月14日(土曜日)
 おそらく世界で最も有名なレフェリー、コリーナさんてお茶目な人だ。UEFAカップで稲本潤一の所属するフルハムの試合を裁いた後、ピッチ上で稲本にユニフォーム頂戴交渉をしたとか。
 稲本もワールドカップの2ゴールは世界的に鮮烈だったんだろうな、とつくづく思う。
2002年12月10日(火曜日)
 ワールドカップのトルコVSコスタリカを見ていて、日本がトルコのようなフォーメーションをとったら、どうなるだろうかと考えながら見ていた。
 何故そういうことを考えてしまったかというと、試合を見ながら、トルコは中盤の底の2人、トゥガイとエムレがキーマンなんだなあと、つくづく感じたからだ。ワールドカップ期間中は、むしろハサンやバストゥルクに目が行きがちだったけれども、トゥガイとエムレのチームなんだとあらためて気づいたわけだ。特にエムレは最近のセリエAでも2ゴールをあげたばかりで、これまであまり注目して見ていなかったので、非常に興味を持って見てしまった。
 今回のワールドカップのトルコは、1トップのハカン・シュクルの下(もしくはハカン・シュクルと2トップ)と思われるハサン・サスが左に開いて、さらに(トップ下とも思われる)バストゥルクが右に開いてかなり高い位置にポジションどりをするので、3トップに近い感じだ。中央にデンと座ったトップ下ではないようだ。さらには、左右のウイングバックもいる。
 このフォーメーションでは、中盤の底の能力が非常に重要になる。相手の攻撃の目を摘むことはもちろん、得点能力も要求される。実際、コスタリカ戦でも、エムレの素晴らしいゴールがあった。
 そうしてみると、日本の中盤の底は、まだまだタレント不足だ。小野伸二や稲本潤一といったインターナショナル・プレイヤーも出現してきているが、もっともっと層が厚くなる必要がある。もちろん小野と稲本にも、もっともっとスケール大きく、存在感ある選手になっていって欲しい。だがそれよりも、日本の中盤の底と言えば、相手の攻撃の目を摘む人とか、バランサー(バランスをとる人)といった方面ばかりがクローズアップされ過ぎではないだろうか。最終ラインが弱いので、どうしてもその前で潰れ役が必要になるのはわかるが、そればかりを求めていると、本当に必要とされるべきプレイメイカーが輩出されないのではないか、それが気になった。
2002年12月09日(月曜日)
 Tom Jonesの最新ライブビデオが今月下旬にDVD-Videoでリリースされる。今から楽しみで仕方ない。
 ところで、Tom Jonesの日本のファンって、古くからのファンは、やはりELVISのことにも詳しい。
Tom Jonesのファン、ELVISのファン、そしてEngelbert Humperdinckのファンは、結構かぶっていたものだ。
 そのTom Jonesのライブビデオは、故郷ウェールズでのライブなのだが、Tom Jonesファンサイトの掲示板でも、ELVISが1974年に故郷メンフィスで収録した素晴らしいライブとイメージが重なる特別なものだろう...といった書き込みがあった。
 何かこう、やはり、とても共感するものがある。

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