2003 Summer-Autumn

2003年09月30日(火曜日)
 サンプドリアの柳沢敦は、いまだにスタメン出場はないものの、イタリアでは、後半途中に出場して驚きを与えるプレーを見せている、などと評価されているようだ。
 それはそれで結構なことだが、やはりゴールだ。ゴールを望みたい。
2003年09月28日(日曜日)
 あるところで、ネットの世界には(ライターの)文章を鍛える編集者が居ない、というコメント目にした。
 非常にもっともな指摘だ。
2003年09月27日(土曜日)
 J2の大宮アルディージャVSサンフレッチェ広島をTVで見ていて、右サイドから右足アウトでクロスを放り込む選手がいたので、安藤正裕かなあと思ったら、そのとおりだった。
 クロスをアウトで放り込む意識が強いのは、日本人選手では、今でも安藤正裕くらいかもしれない。
 安藤正裕は、これまで数々のチームを渡り歩いてきた。安藤正裕のアウトでのクロスが生み出した名場面も幾つか記憶に残っているが、なかでも、清水エスパルスからジュビロ磐田にシーズン途中で移ったばかりのJリーグ・チャンピオンシップだっただろうか。記憶に間違いなければ、確か1999年のチャンピオンシップだ。安藤正裕の右足アウトのクロスが、ジュビロ磐田にとって貴重なゴール(清水エスパルスにとっては痛いゴール)を生み出したシーンが、今でも記憶に残っている。
2003年09月26日(金曜日)
 日本サッカー協会の自社ビル(会社ではないので「自社ビル」というのはおかしい表現だが。)への移転が、いよいよ始まったらしい。
 昨年のワールドカップの黒字の一部と、日本サッカー協会の財源とを合わせて購入したものだそうで、購入金額は60億円と聞いている。
 まあ、自社ビルを持つというのは、別に悪いことではないと思う。ただ、場所がもっと主要交通機関からよく見える位置にあるとか、そういう部分もよく考慮された物件にして欲しかったと思う。

 自社ビルに予算を使うのは決して悪いことではないが、もっと日本全国のサッカー環境にも予算を投下して欲しいというのは、全国のサッカー関係者、ファンの切なる希望だろう。
 この国は、普通にスポーツをする環境があまりに貧弱すぎる。一部のプロのクラブを除いて、大多数の人々は、グランド探しにも一苦労する劣悪な環境で、サッカーを愛し、楽しもうとしているのだ。サッカー界にとっても、これだけ世間の注目を集める存在になってきたのだから、そうした点に適切な楔を打っていくことは、将来にとって非常に重要なことではないだろうか。
 簡単に言えば、容易に世間の人々の目に入る場所に、もっともっとサッカーやフットサルをしている光景が増えて欲しいものだ。

 最終的に、昨年のワールドカップの黒字は110億円もあったという。ワールドカップ記念館に使う予算を差し引いても、日本サッカー協会に寄付される額は、おそらく60億円にものぼるだろう。日本サッカー協会は、全国のサッカー環境の充実のために、是非とも有効に使って欲しいものだ。
2003年09月23日(火曜日)
 ベガルタ仙台は、ズデンコ・ベルデニック監督と2年以上もの契約を結んだらしい。日本のJリーグでJ2への降格危機にあるチームとしては、珍しいケースだろう。
 単に降格を免れることだけを考えたのではなく、ある程度長期的な展望を意図して契約したであろうことが伺われる。少しは学習してきているのかもしれないな、と思う。
 もっとも、ベガルタ仙台の今後のJ1残留への道のりは極めて厳しいだろうから、フロントもサポーターも、せっかくのそうした展望を理解して我慢できるかどうかだろう。
2003年09月22日(月曜日)
 中村俊輔のことが心配と言っていたら、昨夜は2ゴールの活躍ぶりだった。とはいえ、ひと皮むけたかどうかは、これからわかっていくことだ。

 中田英寿は、イタリアのメディアでの評価が、いつも極端に分かれる。そんなに良くなくはないだろう、というくらい厳しい評価があるかと思えば、結構高い評価のメディアもある。中田英寿の現状を物語っているとも言えそうだ。
 イタリアで6シーズンめに入って、イタリアでも今でも確かにある一定の期待感を持たれていることもわかる。それはまた、凄いことでもあるのだが。
2003年09月21日(日曜日)
 女子サッカーのワールドカップのグループリーグ初戦で、日本女子代表がゴールラッシュを見せてくれた。
 相手の力が少し落ちるとはいえ、どれもファインゴールばかり。特に、左サイドからの低いクロスを、右から走り込んでボールとすれ違いざまにアウトで流し込んだプレーなどは、ワールドクラスといってもよいくらいだし、ゴール前で1つリフティングを入れて相手ディフェンダーをかわして叩き込んだゴールも素晴らしい。
 男子のフォワードにも、こうしたファンタジー溢れるゴールシーンを希望したいものだ。
2003年09月20日(土曜日)
 名古屋グランパスエイトがズデンコ・ベルデニック監督を解任してしまって、どこか他のJリーグのいチームが獲得しないものか、と言っていたら、本当に獲得するチームが現れた。J2への降格危機のあるベガルタ仙台だ。
 ベガルタ仙台らしくない(?)素早い行動のように思える。
 もっとも、今のベガルタでは相当苦労するだろうなと思うし、今からJ2降格を逃れるのは並大抵ではないだろう。
 あれだけ地元のサポーターやファンに支持されているベガルタ仙台がJ2へ降格してしまうのは、J1にとって損失であることは間違いない。

 時々冗談で言うのだが、成績にプラス、観客動員数の悪いチームが降格するというのも、どうだろう。もちろん冗談だが。
2003年09月19日(金曜日)
 ELVISの“Rubernekkin'”ニューリミックスは、ビルボードのシングル・セールス・チャートで1位獲得だそうで、それは結構なことだ。昨年の“A Little Less Conversation”と比べると、パンチ不足は否めなかったが。
 “A Little Less Conversation”に続くニューリミックスが“Rubernekkin'”と聞いた時は、ウ〜ンと思ったし、実際に聴いてみた時にもオリジナルとそんなに変わらないじゃないかと思ったが、でもまあ、こうしてシングルリリースされてじっくり聴いてみると、結構イイ感じだ。
2003年09月17日(火曜日)
 日本人選手たちが海外で頑張ってくれているが、日本のフォワードの選手は、海外に行けば、フォワードというよりも、2列めかトップ下かサイドアタッカーか、いわゆるチャンスメイカーという感じになってしまうようだ。
 まあ、それはそれで、単にシュートを打つだけの選手ではなく、万能型と言えば万能型、周囲も上手く使ってチャンスメイクもできる視野が広く能力の高い選手揃い、ということの証明でもあるのだが、裏を返せば、強烈なゴールゲット能力が欠如しているということでもある。
 現在の日本のフットボールにおけるフォワードの選手共通の雰囲気や色合い、特性、限界を、如実に物語っているかのようだ。

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