2002.12.16 【インタビュー】
  スター選手ぞろいのレアル・マドリッドは、なぜ不調か?
 

LADYWEB 今回は、先日トヨタカップが行われたこともあるので、レアル・マドリッドについて、お伺いしたいと思います。まずはトヨタカップですが、今年の試合の感想はいかがでしたか?

KOH先生 例年よりは眠くない試合だったかな。実は私たちは、トヨタカップはそんなに今は期待していないんですよ。ヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグの優勝チームと、南米のリベルタドーレス・カップの優勝チームがわざわざ日本にやって来て、一流の試合をしてくれるわけですから、もちろんいつも見てますけど。でも、正直いうと、トヨタカップの役目はもう終わっているのかもしれないですよね。
トヨタカップは1980年から日本で開催するようになって、その頃は海外トッププレイヤー同士のタイトルを賭けた一応真剣な試合というのは、間近で見る機会がありませんでしたから。一応真剣というのは、南米のクラブにとってはすごい真剣。この試合で活躍すれば、ビッグクラブに移れるから。ヨーロッパのクラブにしたら、何ではるばる遠い日本に行かなきゃいけないのっていう試合。だから、最初南米ばかり勝ってたでしょ。

LADYWEB そうですね。

KOH先生 それは当たり前ですよね。モチベーションが違うんだから。それに、ヨーロッパの方はシーズン真っ盛り、各国リーグ戦の前半戦の佳境ですからね、その前の土曜日か日曜日に試合をしてから日本にやって来るわけです。ですから、去年のバイエルン・ミュンヘンも、昨日来て今日試合だったですよね。十何時間もかけてやって来て、試合をする状態じゃないですよね。まあ、そんな具合ではあるんですが、80年代は、それでも我々も世界のトップ同士の試合を見られたという非常にいい機会だったんですけれども。
何故トヨタカップが日本で行われるようになったかというと、もともとヨーロッパチャンピオンと南米チャンピオンは、インターコンチネンタルカップということでホーム&アウェイでやってたんですよ。でも、お互いあまりメリットがないし、移動もたいへんだし、何かとトラブルも起きたし、あまり重要な試合ではなかった。別に無理にやらなくてもいいかなって感じ。で、それに目をつけた人たちが、中立国で開催をしませんかということで始まったのがトヨタカップ。ですから、正式にはトヨタカップという名称じゃない。本来の名称は、ヨーロッパ・サウスアメリカ・カップといったり、インターコンチネンタルカップといったり。トヨタカップって呼んでいるのは日本だけじゃないですか。海外に行って、「トヨタカップって知ってる?」って聞いたら、たぶん知らないと思いますよ。
でも、もうトヨタカップも日本では開催しないという噂もあるでしょ。それはテレビがこれだけ世界的に普及して、やっぱりヨーロッパチャンピオンと南米チャンピオンのクラブ同士の戦いっていうんでも、ホーム&アウェイでもう1回やり始めてもいいんじゃないかという動きが出始めているわけですよね。特にヨーロッパの方は、わざわざ日本でやらなくてもいいんじゃないかって考えていると思いますよ。

LADYWEB そうですよね。今年も、もう来年はないかもしれないという報道もありますし。

KOH先生 そうそう。次はないかもしれない。トヨタとしては、豊田市に豊田スタジアムっていう4万人以上収容できるサッカー専用スタジアムが出来たので、最後に豊田スタジアムやってあげればいいんじゃないかなと(笑)。豊田スタジアムのスタジアムは、座席の傾斜って40度近くあるらしいです。日本でいちばん急だともいわれています。

LADYWEB 先日の試合の感想はいかがでしたか。

KOH先生 先日の試合は、そうですね、レアルが今スペインリーグでもあまりよくないですからね。まず思ったのは、やっぱりジダンやフィーゴが、なんかやりにくそうだな、窮屈そうだなという感じをあらためてしますよね。
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