『プロが明かす! デジタルコンテンツ業界で成功するための掟 74』
砂書房刊(1999年1月刊行、1200円・税別)


目次

第1部 デジタルコンテンツの仕事をする人のために
 
第1章 プロとして仕事をするために知っておきたい掟 10
 
第2章 デジタルコンテンツの仕事を受ける時に知っておきたい掟 20
 
第3章 外注スタッフや下請けを使う時に知っておきたい掟 11

第2部 プロデューサーという仕事
 
第1章 プロデューサーって一体何かを理解するために知っておきたい掟 9
 
第2章 自分がプロデューサーの立場になった時に知っておきたい掟 20

番外編 デジタルコンテンツの仕事に大いなる希望を抱いて

あとがき 本文を掲載中!



第1部 デジタルコンテンツの仕事をする人のために

■第1章 プロとして仕事をするために知っておきたい掟 10

掟1 今流行りの「コンテンツ」という言葉……そのルーツを知っておこう。
掟2 デジタルコンテンツ関連の職種について整理してみよう。
掟3 まずは「地力」をつけよう……「地力」をつけていく過程は結構地味なのだ。
掟4 ホンモノのプロをめざそう(その一)〜「感性」こそがプロの第一条件である。
掟5 ホンモノのプロをめざそう(その二)〜技術を「知識」として捉えてはいけない。
掟6 ホンモノのプロをめざそう(その三)〜プロの仕事とは、ある意味で忍耐と使命感なのだ。
掟7 「デジタルコンテンツ屋」と「デジタルコンテンツのプロフェッショナル」とは違うことを知っておこう。
掟8 プロの世界の裏舞台は一般に見せるべからず。
掟9 「能書き」や「言い訳」を口にする前に、自らの仕事ぶりを省みよう。
掟10 人として当たり前のコミュニケーション能力を持とう。



■第2章 デジタルコンテンツの仕事を受ける時に知っておきたい掟 20

掟11 マルチメディア業界は、「こんなはずじゃなかった」というトラブルの多い業界だと認識しておこう。
掟12 コンセプトやイメージを伝えるためのプロセスとツールについて知っておこう。
掟13 「完全なものを納めなければビジネスは成立しない」ことを忘れないようにしよう。
掟14 担当者に発注権や決定権があるかどうかを見極めよう。
掟15 自分の趣味を自慢したがる担当者は危ないと思った方がいい。
掟16 イザという時に「わからないから頼むよ」という担当者が結構いることを知っておこう。
掟17 「腰の低い」人が相手の仕事では、特に頑張らないと怖いことを知っておこう。
掟18 「見積りを出してくれ」と言われた時は、これから予算取りをするのだと覚悟しよう。
掟19 大手制作会社は下請けプロダクションが作った見積りに幾ら乗せているか知っておこう。
掟20 仕事を欲するあまりの安易なコストの引き下げは、業界の地盤沈下をもたらすことに気づこう。
掟21 仕事に着手する前に、クライアントの支払いサイトは確認しておこう。
掟22 ボッタクル方が悪いのか、ボッタクラレル方が悪いのか。
掟23 仕事の開始時期と期間を確認しながら作業にあたろう。
掟24 絵コンテを作ったからといって、作品イメージの擦り合わせができたと思わないようにしよう。
掟25 何を制作すればよいのか不明確な場合は、発注仕様書を書いてもらおう。
掟26 「実験」を要求された場合には、そのための工数を認める用意があるかどうかを確認しよう。
掟27 マルチメディアといえども、文字の校正はしっかりしよう。
掟28 「誠意」が「義務」に変わる瞬間に気をつけよう。
掟29 「クレジットを入れますよ」という言葉に騙されるな。
掟30 「見た目の派手な動き」を追求するだけでは、人を感動させることはできないことを認識しておこう。



■第3章 外注スタッフや下請けを使う時に知っておきたい掟 11

掟31 下請けの見積書から、発注しても大丈夫かどうか判断しよう。
掟32 下請け会社は、そのまた下請けを使っていることが結構多いということを知っておこう。
掟33 下請けの「自分たちは『いい仕事』をしたい」という言葉に惑わされないようにしよう。
掟34 下請けの「環境」という言葉のウラを見抜こう。
掟35 最初はサービスのよかった下請けが、突然手抜きモードに入った時に気をつけよう。
掟36 個人事業者を使う時には、データを受け取る時刻に気をつけよう。
掟37 デジタルコンテンツはなぜこうも納品が遅れるのか、反省しよう。
掟38 「ウチが作った」「ウチがやった」と言い過ぎるプロダクションに気をつけよう。
掟39 安易に企画書やコンセプトシートを渡さないようにしよう。
掟40 お客(クライアント)を紹介してもらった時のモラルを確認しよう。
掟41 プロジェクトの成功は「チームづくり」にあることを認識しよう。



第2部 プロデューサーという仕事

■第1章 プロデューサーって一体何かを理解するために知っておきたい掟 9

掟42 プロデューサーの仕事を知っておこう(その一)〜誰でも簡単に使う「プロデューサー」という言葉。
掟43 プロデューサーの仕事を知っておこう(その二)〜プロデューサーはスタッフを統括する代表者。
掟44 ハリウッドの成熟したプロデュースシステムに学ぼう(その一)〜日本の産業界にはびこるハード至上主義。
掟45 ハリウッドの成熟したプロデュースシステムに学ぼう(その二)〜免許も秩序も存在しない日本のマルチメディア業界。
掟46 ハリウッドの成熟したプロデュースシステムに学ぼう(その三)〜経験不足のスタッフはプロジェクトには参加できない。
掟47 メディアの発達は人間の基本的な欲求が原点であることを認識しておこう。
掟48 これからは「デジタルコンテンツの編集者」が不可欠な時代になることを認識しておこう。
掟49 プロデューサーはコンテンツビジネスの責任者だ。しかし、クリエイターであることを忘れてはならない。
掟50 最近はやりの「グローバル」「ボーダレス」……これって一体何?



■第2章 自分がプロデューサーの立場になった時に知っておきたい掟 20

掟51 プロデューサーの役割と職責を認識しよう。
掟52 パートナーの選択はビジネスの正否を決定づける大きな要因であることを知っておこう。
掟53 上っ面のこざかしい知識を振りかざすのはやめよう。
掟54 プロデューサーたるもの、日和見主義に襟を正そう。
掟55 プロデューサーの仕事の一つとして、企画に予算を捻出しよう。
掟56 頼んでもいないのに、見てくれだけ豪華な企画書を作ってきて対価を要求するプロダクションに気をつけよう。
掟57 企画をトコトン練るのは結構だが、結論を覆えしてばかりいると誰も仕事をしたくなくなることを知っておこう。
掟58 監修を依頼する場合は、何をどこまでお願いするのか、範囲を明確にしよう。
掟59 プロダクションにはできるだけ速やかに、制作契約の締結時期と制作費の支払い時期を提示してやろう。
掟60 「オタクの会社に出して大丈夫?」は、モラルとマナー無視のヒンシュク発言だと気づいておこう。
掟61 「どんなプロダクションを使ってもうまくいかない。」と嘆く前に、自分のやり方を省みよう。
掟62 予算を切り詰めたことによって、ある程度の制約が生まれることを忘れないようにしよう。
掟63 周囲の人々が、自分に対して腰低く応対してくれることについて誤解や過信をしないようにしよう。
掟64 掲載許可願や取材許可願もプロダクションに行わせる出版社……版元としての責任はどこにあるのだろう。
掟65 テスト版とはいえ、著作権の存在するコンテンツを勝手に使用する連中がいることに気をつけよう。
掟66 仕様変更や修正を余儀なくされた時も、プロダクションへの依頼の仕方があることに気づこう。
掟67 不幸にしてプロダクションに損益を生じさせてしまった時の心がけを忘れるべからず。
掟68 契約書が増えてきた理由を考えてみたことがあるか? 業界全体のモラルが下がってきている証拠なのだ。
掟69 ニューメディア時代の経験は重要なのだ(その一)〜存在しないインタラクティブのプロフェッショナル。
掟70 ニューメディア時代の経験は重要なのだ(その二)〜本当の「過ち」「落し穴」は経験者にしかわからない。



番外編 デジタルコンテンツの仕事に大いなる希望を抱いて

掟71 思い切ってリスタートするのも、これからの選択肢の一つなのだ。
掟72 安易に出資話に乗るのは気をつけよう。
掟73 コンテンツの制作者が企業に招かれた時は、過剰な期待をもたれて苦労することに気をつけよう。
掟74 組織から個人への移行こそが、次世代産業の創世へ向かう最短距離であることを知るべし。