2002.6.20
  悔いの残る敗戦…2006年、そして未来へ向かってのリスタート
 

私たちの日本代表チームの2002年ワールドカップは幕を下ろしました。

でもすぐに、2006年のドイツ大会への準備に取り掛からなくてはありません。

今回ベスト16に進めたのだから次はベスト8、ベスト4…というのは、たいへん甘い期待と言わざるをえません。ワールドカップは、そんな緩いものではないことを、心に止めておきたいものです。


それに、2006年のドイツ大会は、もちろんアジア予選を突破しなくてはならないわけです。

今回、ワールドカップ本大会でグループリーグを突破したからといって、アジア予選は全く別物。実に厳しい戦いが待ち受けています。下手すれば、予選敗退もありえます。それくらい私たちも心して、2006年大会への歩みを始めようではありませんか。

アジア予選は2005年に行われるはずですから、与えられる時間はわずか3年しかないのです。


リスタート。

世界のフットボールシーンで昇り続けていくためには、リスタートの繰り返しです。

でも、リセットでもありません。

少しずつ少しずつ、足元は高くなって行っているのです。

かといって、足元は急に高くなったりはしません。やはり、少しずつ、なのです。


今回のワールドカップは、日本でも大きな反響を呼んでいることは、たいへん喜ばしいことです。

地上波TVの視聴率も、日本の試合ではないのに毎日30%を超え続けるという、脅威の数字をはじき出しています。大多数の人々が、こんなに盛り上がるとは想像もしていなかったと思います。

ですが、これで日本のサッカー熱が継続的に高まって行くとは思いません。

サッカー文化が一般大衆社会に浸透してきたとも思いません。

そんなものは、一朝一夕に醸成されるものではないのですから。


ワールドカップをご覧になって、少しでもサッカーに関心や魅力をお感じになった方は、是非スタジアムに足を運んでみて欲しいと思います。ワールドカップとJリーグの試合では落差があり過ぎて話にならないんじゃないか、という向きもあるようですが、それでも、スタジアムでは間違いなく、新しい発見や驚きや楽しさを、見出していただけるものと思います。

ワールドカップが終わったらJリーグは衰退することを期待(?)する向きもあるようですが、その期待どおりには行かないでしょう。何故なら、Jリーグの各クラブは、それぞれの地域で確実に根を張ってきているからです。その根は、容易には枯れたりしません。


私たちの日本代表チームと日本サッカーの前途が明るいものであることを、心から願いたいと思います。

そして、これからも、私たちの日本代表チームと日本サッカーの成長を、見守り続けたいと思います。


2002ワールドカップKOREA/JAPANに残された試合は、あと8試合。
6月30日のファイナルまで、残された試合を存分に楽しみたいと思います。(了)

   
 

Copyright © 2002-2003 Digi-RATA,Inc.
All rights reserved.