2002.7.5 【インタビュー】
  2002年ワールドカップ総括…ワールドカップ日韓共催が私たちに与えたもの
 

LADYWEB 今回目立ったチームはどのチームでしょう?

KOH先生 私はやっぱり、セネガル、トルコです。
セネガルは、皆さんもご覧のとおり、素晴らしい身体能力を生かしたパフォーマンスに、組織的な完成度もあって、ハイレベルなチームだったと思います。今後も、今回のチームのベースがキープしていけるかどうかが、肝心でしょう。
トルコは、そのセネガルの攻撃を見事にいなしていました。ブラジルと2度戦って、どちらも質の高い好試合を見せてくれましたしね。今の日本では、トルコに対して勝ち切れないのではないでしょうか。負けない試合はできるかもしれないけど、勝ち切れないような気がします。
あとスウェーデンです。私はスウェーデンは結構いいチームだと思いました。サッカー自体は創造的でないかもしれません、放り込んでゴツンだし。でも、あのディフェンスは素晴らしいです。アルゼンチン戦でも、序盤からアルゼンチンに激しく攻められても、ペナルティエリアの中に入られても、ゴールエリア近くまでは入らせませんからね。際どいシュートがビュンビュン飛びましたが、全然入る気がしませんでした。
クロアチアも、イタリアに勝った試合に限っては素晴らしかったです。実に渋い試合だったですが。
それから、日本でもかなり人気が上がったと思いますが、アイルランド。ロイ・キーンが大会前に帰ってしまってどうなるかと思ったのですが、非常に素晴らしいスピリットで、ドイツと終了間際の同点ゴールで1-1のドローに持ち込んだ試合とか、スペインにも土壇場で追いついた試合とか、結構楽しかったです。アイルランドに感動した日本のサポーターやファンの人も、多かったみたいです。
そして優勝したブラジルです。と言っても、セミファイナル以前のブラジルは、その攻撃力は凄いけれども、チームのバランスとしてどうなんだろうと思っていました。特に中盤の底から最終ラインにかけて、バランスが悪いような気がしていました。それが、セミファイナルのトルコ戦では、トルコのパフォーマンスに刺激されたかのように、全く隙のない試合運びで、流石に最終ゴールに近づいたブラジル選手たちの迫力と集中力にたいへん感心させられました。

LADYWEB イングランドはどうでした?

KOH先生 イングランドは、これが精一杯かなあという感じですね。私は個人的には、ジェラードが来られなかったんで、それがとっても残念です。ジェラードは来てもらいたかったですね。

LADYWEB 僕はイングランドの試合を見て、イングランドファンになってしまいました。

KOH先生 ああ、すごくいいですよね。やっぱり、思っていた以上に味があるというか。ドイツもそうなんですけども、やっぱり味があると思うんですよね。ドイツと韓国の対戦を見ていると、ドイツが韓国をいなしてるでしょ、あんなに走り回させて。とっても味わい深いと思います。
ベッカムも、あんなもんじゃないですよ。それからスコールズも、あんなもんじゃないと思うんですよね。

LADYWEB イングランドVSブラジルの試合は静岡スタジアムで観たのですが、しかし、ブラジルのリバウドやロナウドというのは、見ていても目で追えないほどですよね。

KOH先生 そうそう。グループリーグでのトルコ戦でも、リバウドの折り返しで同点に追いついたロナウドのゴール。あれなんか超絶ゴールじゃないですか。あんな所にあんなクロスを放り込むリバウドも凄いけど、プロレスのドロップキックみたいにゴールに叩き込むロナウドも凄いですよね。ほんと、あれは止められないですよね。
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